長時間座っていると、体に良いよりも悪いということはよく知られています。あなたが毎日運動することを習慣にしている熱心なフィットネス愛好家であるとしても、長時間座っているとあなたの体はすり減ってしまう可能性があります。そこで、アクティブシッティングというコンセプトが登場します。世界中で流行しているアクティブシッティングにより、座っていても体に動きを加えることができます。またこれはダイナミックシッティングとも呼ばれ、座った状態で特定の筋肉を動かし、身体への長期的なダメージを防ぐのに役立ちます。アクティブシッティングでは人間工学に基づいた椅子やスツールを使用して、座っている時でも脚や背中などの筋肉を動かすことができます。
アクティブシッティングvsスタンディング
アクティブシッティングは「新しいスタンディング」とも呼ばれます。ただし、類似点はそれだけです。長時間座った後は少しストレッチしたくなると思いますし、それによってきっと気分は良くなるでしょう。しかし、長期間立っていると、逆効果になることもあります。立ったまま最適な生産性を達成するには、いくつかの問題点に直面するでしょう。それには、以下のようなものがあります。
- ノートパソコンやキーボードの使用の難しさ
- 特にパソコンを使用している時、マルチタスクができない
- 長時間立っていることによる膝や関節の痛み
- 長時間座った後に直面するものと同様の背中の痛み
- 細かい技能を必要とするタスクは座った状態で行うのが最適
一方で、アクティブシッティングはあなたの自然な動きとより調和しています。アクティブシッティングとスタンディングのバランスをうまく保つことが上手くいく方法かもしれません。
アクティブシッティングのメリット
スウェーデンで実施された研究ではその目的用の椅子の使用したアクティブシッティングは軽い身体活動を行うことと同等であると結論付けました。参加者が従来のオフィスチェアを使用して仕事をすること、およびアクティブシッティングを促進することを目的とした特別に設計された椅子に座って仕事をすることの両方を観察しました。この研究では評価するために小さな動き、労働者の集中力、および運動技能を調べました。この特定の研究においては1つの特定のタイプの椅子が使用されていましたが、認められている「アクティブシッティングのメリット」は以下のようにあります。
より良い姿勢:アクティブシッティングは胸部と背中をまっすぐにすることができます。背骨をまっすぐにして座ると、姿勢が良くなります。また座りがちな生活で長時間座った結果として生じることが多い腰痛を和らげることもできます。
コアの強化:アクティブシッティングはコアを安定させ、脊椎を過負荷やストレスから保護できます。
血流の向上:アクティブシートを使用すると、小さな動きに制限されている場合でも動きやすくなります。これらの動きにより、筋肉が定期的に収縮し、体に血液が送り込まれます。それによって肺が開き、また脳への酸素の流れを促進することができ、精神的刺激と一緒にエネルギーレベルを高めるという二重のメリットをもたらします。
緊張した筋肉を和らげる:座っているときにアクティブになれば、筋肉のこわばりや緊張を防ぐのに役立ちます。同じ位置で座っていると、腰や首の周りに不快感を感じる可能性があります。アクティブシッティングと連動する小さな動きはこの可能性を排除することができます。
カロリーの消費:あなたが動く時には常にカロリーを消費しています。アクティブシッティングで消費されるカロリーは運動で消費するカロリーよりもはるかに少ないですが、それは間違いなく座りがちな生活を改善してくれます。
骨盤の動きを可能にする:アクティブシートを使用すると、骨盤が常に動きます。絶えず動く骨盤によって、椎間板を柔軟で良好な状態に保ちます。座りがちな生活による動きの欠如は椎間板に悪影響を及ぼし、最終的に椎間板ヘルニアを引き起こす可能性があります。
集中力の向上:頻繁な小さな動きと調整により、文字通りつま先をしっかりと固定できます。それはあなたの脳が警戒を怠らないのを助けてくれ、目の前の仕事に集中することが可能になります。
アクティブシッティングは本当にうまくいきますか?
すべての新しいトレンドやコンセプトは脚光を浴びながら認められるまでの時間を待たなければならず、アクティブシッティングもその例外ではありません。人々はアクティブシッティングが実際に機能するかどうかについて検討しているのです。同時にアクティブシッティングが個人の生産性に悪影響を及ぼさないことを示している研究結果があります。アクティブシートは歩いたり立ったりするときと同じように、体の自然な変化を促進することが証明されています。アクティブシッティングを実際に機能させる方法はいくつかあります。これらには適切な「アクティブシッティング用の椅子」の選択、アクティブシッティングのエクササイズ、およびあなたの体との相談が含まれています。
正しいものを選択する
フィットネスボールとバランスディスクはアクティブシッティングのオプションのリストに含まれています。しかし安定したアクティブシッティングチェアから始めるのは良いスタートと言えるでしょう。今日の市場でアクティブシッティングの椅子は多数あります。ニーズに合った最適な椅子を購入する時、高さ調節、組み立てのしやすさ、座り心地などを検討してください。あなたが選ぶ椅子は前かがみになるのを防いでくれ、あなたの足と胴を開いた角度に保つことを可能にします。
準備を始める
フィットネス療法を開始する時にウォームアップする必要があるのと同じように、徐々にアクティブシッティングを行い、リラックスする必要があります。いくつかの簡単なエクササイズとアクティブシッティングの姿勢で移行をサポートしてください。
- 腰、脚、腹部を動かしながら座り続けます。
- 片方の足を少しだけ地面から持ち上げて、膝を胸まで上げてみてください。
- 頻繁に座る位置を少し変えてください。
- それらの筋肉と関節をしなやかに保つために、簡単なストレッチを行ってください。
- 短い休憩を取り、1時間ごとに少し歩き回ってください。
しばらく続けてください。
あなたの体のニーズに合わせることが健康の秘訣です。これはあらゆる種類の運動だけでなく、アクティブシッティングにも当てはまります。アクティブシッティングを行っている間、あなたの体が訴えかけてくることに集中してください。正しいと感じるまで、必要に応じて頻繁に姿勢を変えてください。数分毎に繰り返してください!足を伸ばす必要がある時、または座る角度の変更のために背中を使用する可能性がある時、あなたの体はあなたに合図を出します。これらの兆候を感じ取り、すぐに是正措置を講じることで、アクティブシッティングを最大限に活用できます。
アクティブシッティングにはいくつかのメリットがありますが、それは運動やその他の身体活動の代わりにはならないことを覚えておくことも重要です。アクティブシッティングの最大のメリットを引き出すために、通常のフィットネスルーチンでそれを補うことが不可欠です。またアクティブシートへの移行は徐々に行うのが最適です。アクティブシッティングに移行すると、座っていることだけに戻りたくなる可能性はほとんどありません。
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