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エコブリックとは?なぜ?どのように?

2021年10月15日

1869年、ジョン・ヴェーズリー・ハイアットが世界初の合成ポリマーを発明しました。人類が自然界にない物質を作ったのは初めてのことで、話題になりました。当時需要の高かったものは象牙でしたが、象牙はすなわち野生の象を殺すことを意味し、業界の士気は低いものでした。プラスチックは象牙とは異なり動物を殺さない上、様々な形に変えることができるより優れた代替品として宣伝されていきました。

その8年後、レオ・ベーグランドが初の完全合成樹脂(プラスチック)を発明しました。長持ちして熱にも強く、大量生産に適しているプラスチックに無限の可能性を見いだした大手企業が、先を争って研究開発に乗り出しました。

そしてプラスチックは、資源不足が深刻だった第二次世界大戦中にさらに普及していくこととなりました。安価で大量生産が可能なプラスチックは、軍服、パラシュートやヘルメット、防弾チョッキ、航空機の窓など軍需品の最重要素材となったのでした。アメリカにおけるプラスチック産業は、戦時中に300%上昇したといいます。

現在、アメリカは世界最大のプラスチック産出国です。けれど初期の栄光のイメージとは異なり、現在プラスチックは世界で増加し続ける有害廃棄物の原因と見なされています。プラスチックは海洋や食物の生態系に入り込む有害な化学物質で構成されており、海を汚染し、埋め立て地に廃棄され、そして人間の身体に吸収されるのです。

1960年代にリサイクルの概念を導入したのは他ならぬプラスチック業界でした。プラスチックの寿命は何千年も続くため、本来の用途で機能しなくなってもごみとして廃棄される必要はなく、再利用やリサイクル、アップサイクルされることで何世紀にも渡って利用することができます。

2000年代にはいると、「エコブリック」と呼ばれるものが誕生しました。エコブリック(エコフレンドリーブリック)とは、ペットボトルの中に他のプラスチック廃棄物を充填して強化したもので、建材として使用されています。グアテマラのアティトラン湖に蓄積していたプラスチック廃棄物の問題を解決したいと希求していたスーザン・ハイセによって始められました。また、「Ecobricks.org 」の創設者であるラッセル・マイアも、同様のストーリーを持っています。彼は、フィリピンのイゴロット地域の水源であるチコ川の廃棄物問題を解決するために、エコブリックを使って庭の壁を作ったといいます。

エコブリックは現在、家具、壁そして建物の素材として使われています。

エコブリックを始めるべき理由とは

エコブリックは、あなたが、自分が使用し家に蓄積される廃棄物について意識を向けるのに役立ちます。あなたの購買行動に良い影響を与え、将来的にこうした廃棄物を避ける方向に導きます。使用済みの水のペットボトルを再利用するのが当然になり、ペットボトルが埋め立て地に廃棄されたり、海に流されたりするのを防ぐことができます。リサイクルはプラスチックの廃棄問題を解決する方法のひとつですが、そのためには技術やその他の資源が必要となるため、エコブリックほどはクリーンな方法ではありません。

エコブリックは誰でも利用でき、そしてどこでも誰によっても実践することができます。環境に対してプラスチックが与える破壊的な影響を軽減するための取り組みに貢献したいのなら、まずはこの方法を試してみてはいかがでしょうか。

エコブリックの作り方

エコブリックの作り方は簡単です。まずはあなたの家にある廃棄物から始めてみるのが良いでしょう。家にある生分解性のないプラスチックごみの中から、きれいで乾燥したものを集め、ペットボトルに詰めていきます。中のプラスチックごみの大きさが10%以下になるようにぎゅっと押してすき間なく詰めます。Ecobrick.orgでは、より包括的なモジュールを公開しており、作業工程ごとに作り方を紹介しています。以下にまとめましたのでご参照ください。

1.プラスチックごみを他のごみと分別して集める。ごみについた汚れをきれいに洗い、乾燥させましょう。これは汚れや水分から微生物が繁殖してボトル内にメタンガスが発生することを防ぐためです。

綿布、金属、紙、段ボール、ガラス、また有機物などはマイクロプラスチックにならないため、エコブリックには使わないようにします。

2.メインのボトルを選ぶ。Ecobrick.orgによると、各エコブリックのサイズが同じであれば、より頑丈な建物を作ることができるといいます。そのため、どんなボトルを入手できるのか、その容量およびエコブリックを使って何を作るのかというプロジェクトの3点を検討してください

3.スティックを準備する。エコブリックづくりの魔法の杖と呼ばれるスティックは、プラスチックを消滅させるのがその主な役割です。竹製や木製のものが良いでしょう。サイズはメインのボトルの大きさにもよりますが、お勧めのサイズは、スティックの幅がメインのボトルの開口部の幅の3分の1ほどのものを選びます。先のとがったものや破損しているものは使わないでください。勢いよくプラスチックごみを押しこんでいる時に何かあった場合、その動きが無駄になってしまいます。

4.ボトルにプラスチックごみを詰めてぎゅっと押しこむ。ただし強く押しすぎないでください。ボトルが破裂して最初からやり直すことになります。

5.エコブリックの重さを測って品質を確認する。重さと容積の関係でエコブリックの品質が分かります。しっかりとして丈夫で、密度がみっちりと詰まっているものが良いものです。柔らかいエコブリックを使うと構造物がすぐに崩壊してしまう可能性がある上、ボトルの中に空気のポケットが残っているため、火災を引き起こす可能性もあります。

6.エコブリックのキャップを閉める。中のプラスチックごみがはみ出さないように、キャップと中のプラスチックごみのすき間が1~2センチメートル空けてください。

7.エコブリックを記録する。ひとりで作る場合や友だちと作る場合、コミュニティで作る場合、そして個人的な使用目的で作る場合も、すべてを記録しておくことが重要です。ログには、作り手の名前、最終的な重量、作成年月日、目的とプロジェクト、シリアルナンバーなどの情報を記載します。

8.ログと同じ情報をボトルに記載する。ステッカーや紙のラベルはいずれ剝がれてしまうため使わないでください。エナメル塗料を使う、ボトルにエッチングする、またはボトルの中にラベルを入れても良いでしょう。どのような方法を取るにしても、永久に持つ方法を選んでください。

9.エコブリックは直射日光の当たらない、家の中などで保管する。埃や汚れが付かないように布などで覆いましょう。

お勧めの製品は:ボトルにプラスチックごみを詰める時、デスクバイクを使いながらエコブリック作りをするとエネルギーが無駄になりません。FlexiSpotのオールインワンデスクバイクや、バイクワークステーションV9を使えば、エコブリックを作りながらペダルを漕ぐことができます。バイクの抵抗値や高さは調節可能のため、お好みに合わせて自由にカスタマイズできます。

作ったエコブリックの記録を残す際には、FlexiSpotのカナ竹スタンディングデスクの上に一時置いておきましょう。デスクトップの標準サイズは48インチx24インチ(およそ120センチメートルx60センチメートル)で広々としています。また、荷重容量は220ポンドから275ポンドです(およそ99キログラムから124キログラム)です。

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