タバコの一本一本があなたの体に害をもたらしています。現在の研究結果によれば、腰痛でさえ喫煙が起因である可能性を示しています。
世界保健機関(WHO)が実施した2020年5月の調査によると、タバコによって毎年800万人以上の人が亡くなっています。これはつらい事実ですが、誰もが知っておくべきことであり、特に喫煙者は知っているべきです。
死亡率については話すべき1つではありますが、それ以外にも喫煙の有害な影響を受けながら生きることは別の問題として話すべきです。これらの健康上のリスクの1つとしては慢性的な腰痛です。ノースウエスタン大学ファインバーグの医学部のボグダン・ペトレ氏が行った研究を引用したMedical News Todayによると、喫煙は痛みに関連する脳回路を阻害し、喫煙者は慢性的な腰痛になりやすくなります。
腰痛は生産性を妨げる一般的な病状です。WHOの調査によると、それは労働者が仕事を休む理由の1つになっています。米国では腰痛のために推定1億4900万日の労働日が毎年失われており、総コストとしては年間1千億〜2千億ドルと推定されています。
喫煙と慢性的な腰痛の関係
喫煙は慢性的な腰痛をどのように引き起こしますのでしょうか?シンプルに言うのであれば、煙草に含まれる物質が痛みに対する脳の反応を変えるのです。
国立バイオテクノロジーセンター(NCBI)は次のように述べています「喫煙は中枢神経系に信号を送り、痛みの増幅につながる可能性がある循環炎症性サイトカインのレベルを増加させます。喫煙はまた炎症を増大させることも示しています」。 さらに、Spine Journal,を引用したロイターの記事によれば、「喫煙は脊椎に損傷を与える可能性があります。ニコチンは脊髄組織を損傷し、骨を弱め、腰痛を悪化させる可能性があります」とのことです。
これに対応する方法
喫煙と腰痛の関係性を示すために行うべき研究はまだまだあるでしょう。
しかし、煙草を減らすことは体に良い結果をもたらし、予防可能な疾患を減らし、疾病予防管理センター(CDC)が示しているように平均余命をより長くすることができます。
CDCによって証明されている禁煙することによるメリットは次の通りです。
-1年の禁煙後、心臓発作のリスクが大幅に減少
-2〜5年の禁煙後、脳卒中の可能性が減少
-禁煙により口、喉、食道、膀胱の癌になる可能性が半分に減少
-10年の禁煙後、肺癌になる可能性も半分に減少
腰をケアする
腰の健康を維持することは生産性と体全体の健康に影響を与える可能性があるので、とても重要です。禁煙以外にもあなたの腰を守るための方法としては以下のようなものがあります。
1.ホームオフィスに人間工学的なものをより導入する
人間工学的なサポートが不十分であると姿勢が悪くなり、適切に対処しない場合、筋肉の痛みにつながります。中立的な姿勢で仕事をすると、腰や体の様々な部分の痛みを和らげたり、防止したりできます。自分に合ったポジションで仕事ができるように、高さ調節可能な椅子を購入してはいかがでしょうか。こういった椅子は腰、首、手首を支えてくれます。
2.とにかく動く
CNNの記事によると、運蔵不足や座りがちなライフスタイルで生活していることは喫煙、糖尿病、心臓病よりも悪いとされています。腰に影響を与えることもあります。具体的にはNCBIの記事に書かれているように、座りすぎは腰痛を引き起こす可能性があります。運動不足を解消する方法はたくさんあります。シットスタンドデスクを購入すると、座っている状態と立っている状態を一日を通じて繰り返すことができ、また仕事の中断も防ぐことができます。背筋を伸ばし、姿勢を改善するために、姿勢運動を行います。これはエネルギーを高め、痛みをなくし、1日を通してより多くの運動を行うための優れた方法です。
健康的な変化
禁煙は簡単なことではありません。しかしこれを行うことで、今後数年で体に驚くべきメリットをもたらすでしょう。ニコチンをやめることによって、体は回復し、健康を取り戻し、そして完全な健康を目指すことに役立ちます。