長い時間座り姿勢でいることは健康に害を及ぼしますが、私たちは子どもたちが1日の60%以上を座ったままでいることを許してしまっています。スタンディングデスクを使うことで大人はたくさんのメリットを享受していますが、それを子どもたちにも与えてはどうでしょうか?
子どもたちは、むしろ大人たちよりも、1日中座り姿勢でいるべきではありません。肥満率が上昇していることに向き合ってみましょう。子どもたちは自分の机に座って1日に5時間から7時間も過ごしているのです。活動的に伸び伸びと動き回っているのが子どもの日々の特徴のはずです。
肥満や高血圧、過剰な血糖値や異常に高いコレステロール値などはすべて、長時間座り姿勢でいることに関連しています。また、肥満によってうつ病、不安感や自己肯定力の低さのリスクが高くなるのです。アメリカの総合病院である「メイヨー・クリニック」は、座り姿勢でいる時間を減らすためにスタンディングデスクを使用し、30分以上座り姿勢のままでいないように勧めています。
変えるなら、今
子どもたちのためにスタンディングデスクを購入するのは少し難しい、と思われるのではないでしょうか。子どもたちはこれまでずっと長い間、学校で座って宿題をやって来ているのに、それを今さら変えなければならないのだろう?
問題なのは、子どもたちが座ったままでいるのは勉強をしている時だけではないということです。子どもたちは学校以外でも、テレビの前で、パソコンを使っている時に、そしてスマートフォンを見ている時に、ずっと座り姿勢でいるのです。
子どもたちは、幼いころからじっと座っているように教えられて成長した大人よりも、いつもそわそわして落ち着きがないものです。子どもたちに長時間座ったままでいるように言うことは、子どもというものの性質に反することなのです。長時間座ったままでいることが不自然な子どもを、もっと活動的なライフスタイルで育てたいのであれば、幼いころから始めるのが良いのではないでしょうか?
勉強をしている時、子どもたちはスマートフォンを使います。良くも悪くも、子どもの頃の習慣が大人になっても引き継がれることはよくあることです。子どもたちが私たちよりも健康的な行動を取るようにうながしましょう。
そうすれば、子どもたちが大人になるまでには、長時間座り姿勢でいるのではなく、立って動き回ることがただ当たり前のライフスタイルになります。
座り姿勢と立ち姿勢を交互に切り替えることで得られる利点は単に身体的なものだけではありません。自由に身体を動かせるようになると、子どもたちの学習能力は大きく向上します。いくつかの研究によると、子どもたちは机に立ち姿勢で向かうことをとても楽しいと感じているといいます。
子どもの肥満とスタンディングデスク
子どもの肥満は大きな問題です。アメリカだけでも、2歳から5歳の13.9%、6歳から11歳の18.4%、そして12歳から19歳の20.6%が肥満の問題を抱えています。
これまでに記録された中で最も高い肥満率です。「National Collaborative on Childhood Obesity Research(NCCOR)」の調査によると、「4歳の肥満児が成人した際に肥満である可能性は20%あり、10代で肥満だった子どもが肥満のまま成人する可能性は80%ある」といいます。
ルイビル大学の准教授であるモニカ・ウェンデルは同僚と共に、テキサス州の3つの小学校に通う380人の生徒に対して調査を行いました。子どもたちは、通常の着席方式の教室で勉強しているグループと、補助のスツールを備えた机に立ち姿勢で向かう「スタンドバイアス」の教室で勉強しているグループに分かれました。
子どもたちの学年、人種および民族、性別などを調整した上で、スタンディングデスクを使っている子どもたちのBMI(肥満度指数)は、通常の机を使っている子どもたちよりも5.24%低いという調査結果になりました。さらに別の研究では、この傾向は太りすぎや肥満の若者において特に顕著でした。スタンディングデスクを使用している人たちは、使用していない同僚に比べてより多くのカロリーを燃焼していたのです。
調査結果によると、通常の着席の教室から「スタンドバイアス」の教室の雰囲気に切り替えることは、生徒たちのBMI数値に多大な影響を与える可能性があるといいます。つまり、スタンディングデスクを使うことで、あなたの日常にちょっとした追加の運動を与えるという素晴らしい効果があるのです。
スタンディングデスクを子どもたちが学校で使用する効果とは
注意力を持つことは素晴らしい能力です。学習することが普及している今日の世界において、注意力はますます価値のある能力だと言えるでしょう。一般的に、子どもたちは注意力が長く続かないものです。そして成長と共に注意力が増していきます。
教師は、特に幼い子どもたちを教える教師は、教室で子どもたちの注意を向けさせるのに苦労しています。ADHD(注意欠如多動性障害)やADD(注意不足障害)の生徒たちを教える場合はさらに困難になります。
National Survey of Children's Healthによると、CDCは2011年に、「両親の報告によると、2011年に医療提供者よりADHDだと診断された子どもの数は2003年よりおよそ200万人増加し、ADHDの治療薬を服用している子どもの数はおよそ100万人増加した」という研究結果を報告しています。これはおよそ45%の増加にあたります。
テキサスA&Mスクール・オブ・パブリック・ヘルスのヘルスサイエンスセンター准教授のマーク・ベンデン博士はスタンドバイアスデスクを使用する効果について判断するために、3学年(2年生、3年生および4年生)282人の生徒の授業への集中の度合いを評価しました。生徒たちは、スタンディングデスクを使用している、または着席しているのいずれかの教室で勉強しています。
スタンディングデスクの子どもたちへの影響
2年間に渡って、心理学者たちは生徒の集中度を追跡調査しました。生徒がメモを取る頻度やクラスメイトに気を取られている頻度などが判断の指標となりました。結果として、この生徒たちの授業への関心度は、通常に比べて12%から25%より高いということが分かりました。
マサチューセッツ州ベルモントにあるメアリー・リー・バーバンク・スクールで2年生を担当する教師ケイティ・カリテイは、24人の生徒に2つのスタンディングデスクを使わせています。そわそわ落ち着きのない生徒や活動的な生徒、または疲れている生徒でさえ、1日の中で定期的に歩き回ることを許可したところ、彼らが素晴らしい学習経験を上げることが分かったといいます。
子どもたちはスタンディングデスクを学校で使うことで、「時間が早く経って、勉強もすぐに終えることができた」と話しました。これは落ち着きがないわけではない子どもたちでも同じでした。
生徒たちが教室でスタンディングデスクを使うことは今ではめずらしいことではありません。教育者は身体を動かすことが子どもたちの学習にどのように役立つかを良く理解しているのです。
多くの人たちが、生徒は座り姿勢の状態でいる時間を制限されると、より授業に集中し、中断されることが少なくなることに気づきました。つまり、いつでも好きな時に立ち姿勢を取ることができることで、それぞれの生徒が友だちの邪魔をすることなく自分でストレスを発散することができるのです。
今年は従来の年とは違います。保護者は新学年がリモート教育での自宅学習になる可能性に備える必要があるのです。これは子どもたちがeラーニングできるスペースを作らなければならないということでもあります。学校の教室では保護者は座席の設備に関わることはできませんが、自宅では選択権があるのです。
これは、子どもたちに一生続く良い習慣を教える機会なのです。
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