リモートワークをする人には残念なお知らせである。在宅勤務で知らないうちに肩を痛めているかもしれないのだ。具体的には、その場しのぎの自宅オフィスが体に大きな影響を与えていることが考えられる。ベッド、ソファ、食事用のチェアで仕事をしている場合、人間工学に基づいていない自宅オフィスが体に負担をかけているのだ。
Daily Mailの記事によると、雇用問題研究所の最近の調査では、ロックダウンなど隔離期間中に、「筋骨格系の訴えが大幅に増加している」と指摘している。それは、「調査対象者の半数以上が新たな痛みを報告した」とし、58パーセントが首、56パーセントが肩、55パーセントが背中ということを示している。
肩が痛むのはなぜか?原因は姿勢の悪さである。
自宅では、作業に使用する機器は限られているかもしれないが、家庭用の電話を使用するため、電話を首と肩の間に挟む、ノートパソコンをのぞき込むために体をかがめるなど、これらは体を痛める原因となる。姿勢が悪い状態で仕事をすると、背中、首、肩が痛くなる。このような体の痛みは、大きな苦痛をもたらす。痛みが慢性化すると、うつ病につながる可能性もあるとクリーブランド・クリニックの記事に書かれている。
従来のデスクとチェアで仕事をしている場合、ファイルを開き内容を確認する、またはレポートを書くなど、ノートパソコンで作業をする方法は限られている。その結果、首を前に倒す「Cポジション」にしてしまい、背中、首、肩など周囲の筋肉に負担がかかる。しかし、それはあなたのせいではないのである。ワシントンポストの記事によると、たとえ正しい姿勢でまっすぐに座って一日をスタートしたとしても、体が悪い姿勢になるまでに10分から15分しかかからないということなのだ。
解決策
肩の痛みを緩和するために、鎮痛剤を飲まなければならないとは限らない。痛みを解決するためには、もっと簡単な方法があり、それには必ずしもお金や労力が必要だということではないのだ。
1. 立ち上がろう—このエクスプレス記事で取材を受けた専門家は、姿勢を変えてみることをすすめている。特におすすめなのは、頻繁に立ち上がること。座るのではなく、Zoomミーティングや電話の時には立ち上がるようにしてみよう。同じ記事で専門家は、「30分ごとに立ち上がって胸と背骨を伸ばし、座っている時の猫背の姿勢を逆にしてみること」と述べている。また、高さの調整が可能なデスクに投資をすると、好きな時に立つ姿勢がとれる。
2. 固まった筋肉を伸ばそう-- 専門家は、一日を通して運動を取り入れることにメリットがあると主張している。このメディカル・ニュース・トゥデイの記事では、運動がストレスや死などの健康リスクを低減する可能性があると述べている。コロナウィルスに感染することを恐れて、ヨガのレッスンに参加できなくても、ヨガのストレッチや首のストレッチ、肩まわしなどの姿勢運動をすることで、体のコリを大幅に軽減することができるという。またマッサージを受けて筋肉をほぐすことも良い。