毎年、働いている人の27%から48%が首の痛みに苦しんでいます。この数字は、在宅勤務が始まる何年も前に実施され、オフィスで働く人々を含むすべての分野の人々に対し、世界中で調査した結果から得られたものです。パンデミックと共に在宅勤務が大幅に増加しましたが、多くの場合は理想的とは言えない環境で、首の損傷が被雇用者の間でさらに蔓延し、テキストネックの問題発生につながっています。
スマートフォンでこの投稿を読んでいたとしたら、とても危険な問題ともなるテキストネックの状態になる可能性とは何でしょう? 普通に働いている日を考えてみましょう。仕事をしている間は、ノートPCやデスクトップコンピューター、電話などを使用します。仕事が終われば、ティックトックやその他のビデオやタブレットを見てゲームなどもします。あなたはあらゆるテキストや電子メールを見るために、一日に何十回もスマートフォンをのぞき込みます。人々は毎日ほぼ5時間余り自身のスマートフォンを見ていますが、こうすることで重大なテキストネックの痛みを引き起こす可能性につながります。専門家によれば、10人中7人は人生のある時点で首の痛みを感じるようになると予測されています。
テキストネックとは?
テキストネックは、テックネックとも呼ばれ、コンピューターやモバイルデバイスの使用中に、首または頸椎が適切ではない位置に長時間傾いているときに感じる痛みを指します。テキストネックは、テキストメッセージに由来する首の痛みです。首に対して頭の位置が変われば、首に与える負荷が増加し、痛みをもたらします。
顎から上を前に突き出すと、頸椎との位置がずれます。それが結果としてあなたの首により多くの負担が掛かります。この不快で凝り固まった状態に長く留まっていると、首への圧力がより大きくなります。この位置は首、頸椎、背中の上部筋肉を酷使するため、首への不快感や背中上部の問題を引き起こし、肩の痛みにもつながります。
防止
テキスト、あるいはテクネックは、職場でも家庭でも発生する可能性があります。あなたはオフィスでは、ご自身にぴったりと合った椅子、ワークステーション、およびデスクトップコンピュータが備わった健康的な職場にいるかもしれません。しかしそれでもあなたはまだ首の不快感を経験するかもしれず、休息を取ることが出来、ストレッチが行えるように仕事場を微調整することが痛みの予防と緩和のためには必須です。
在宅勤務の環境は、首や筋骨格系全体の健康状態にさらに危険を及ぼす可能性があります。例えば、ベッドに座っている状態や、ソファでリラックスしている状態、あるいはキッチンカウンターの前で立っている状態でノートパソコンを使用すれば、テキストネックやテクネックの痛みが発生する可能性が高くなります。
電話の使用を一時停止する
首やその他の筋骨格系の不快感を制御および緩和するには、休憩することががとても重要です。そうすれば背中や首の疲れた筋肉をリラックスさせることが出来ます。また、リラックスしたり、体の位置を変えたりする時間も作ることが出来ます。こうした修正を加えることにより、顔を前に突き出す姿勢でいることの欠点を和らげることにつながります。
1時間に2分から3分程度でも、定期的に画面の前から離れることもメリットがあります。画面を見下ろす習慣を少なくすることで、テキスト、ないしテクネックを避け、緩和することが出来ます。意図的にスマートフォンを使う習慣から一時的に離れてみてください。お使いのスマートフォンまたはコンピュータにそれのアラームまたはリマインダーを設定します。こうしたほんの小さな心がけが後に大きな違いを生むのです。
スマートフォンの持ち方の変更
画面を目の高さまで上げて、頭が前に突き出たり、見上げるような高さになりすぎたりしないようにします。あなたの耳があなたの肩と一直線になるように背骨を真っ直ぐに伸ばしその姿勢を維持してください。こうすることで、長時間に渡って頭が前に傾く姿勢を避けることが出来るようになります。
エクササイズ
かなりの首の痛みを和らげ、顔を前に突き出す姿勢を最小限に抑えるように組まれた毎日のエクササイズは、多くの場合、筋肉の不均衡を治療し、回復させ、より自然にバランスの取れた姿勢を取り戻すことに焦点を当てています。最も一般的なだい代替手段には以下のものがあります。
- 自宅でのエクササイズ:首の柔軟性と強度を高め、頭部が前かがみになった状態を改善するために、自宅で出来るさまざまな運動やストレッチがあります。それぞれのケースは異なりますが、テキストネックから長期的に痛みを緩和させるには、通常、自宅で毎日ストレッチエクササイズの慣行を欠かさずに行う必要があります。
- 理学療法:理学療法士やおそらく他の医療専門家であれば、患者の要件に合わせたストレッチやエクササイズのプログラムを組んでくれます。このプログラムは通常、特に当初はクリニックで行われ、エクササイズとストレッチが正しく安全に行われているか確認しながら進めます。いずれのエクササイズやストレッチも、患者個人向けに個別に組まれたエクササイズ療法に患者個人が援助を受けずに行えるようになる前に、多くのトレーニングセッションが必要となるでしょう。
一般的な原則ではありますが、姿勢と身体への意識改善を毎日行うエクササイズに参加することは、姿勢の悪さから来る首の痛みを経験するリスクと闘うには効果的な方法と言えます。
人間工学的変化
人間工学、または作業環境に効果的な姿勢により、身体へのストレスを軽減しながら、タスクを容易に実行出来るようになります。あなたがオフィス、あるいは自宅、どちらで働いているかに拘らず、効果的な人間工学はあなたがテキストネック、あるいはテクネックを回避する、あるいは最小限に留めることに貢献します。首や背中に痛みがある場合は、仕事場の構造、コンピューター画面の位置、あるいは他の必要品の配置に原因がある可能性があります。仕事場を人間工学的にデザインするための提案は数多くあります。
モニターの場所が問題になる場合がありますが、ノートパソコンの位置も問題になる場合があります。ノートパソコンを使用するときは、ディスプレイを見るためには見下ろさなければなりません。そうすると頭部が前に突き出た形になります。コンピューターの画面を上げるには、モニターライザー、ラップトップスタンド、モニターアーム、または厚い本を山積みにして使用します。こうすることで、首は曲がった体制から正しい体制に戻ります。ほとんどの場合、特にノートパソコンを使用しているユーザーの場合は、別にキーボードを用意する必要がなります。
人間工学に基づいた機種にはいくつかの種類がありますが、FlexiSpotは仕事場の人間工学的ソリューションに優れています。
ヨガ
ヨガは、動作のパターンを改善し、筋力を高めながら呼吸法を伴うため、首や背中の痛みを治療し、解消するには最良の手段です。首の痛みは筋肉の不均衡により引き起こされますが、毎日のヨガセッションで修正出来ます。上記のエクササイズに加え、毎日10分間のヨガを行えば効果があります。
医師への受診はいつ?
首の痛みがしつこく続く、あるいは発熱、吐き気、激しい頭痛、不意の体重減少、腕や手に広がる痛みやうずき、めまい、またはその他の不快な症状を伴う場合は、医師の診察を受けてください。首の不快感とともに、これらの兆候のいずれかが伴う場合は、危険な基礎疾患の兆候である可能性もあるため、しっかりとした医師の診断を受け、適切な治療を受ける必要があります。
ストレッチやエクササイズは、筋肉の強さや柔軟性を維持することには寄与しますが、テクノロジーが原因の痛みを完全に和らげられる方法はありません。
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