猛暑の電気代対策|在宅ワーカーが今日からできる節電方法

2026年8月12日

在宅ワークが定着し、日中も自宅でエアコンを使っている方は多いのではないでしょうか。特に夏場は冷房の使用時間が長くなり、電気代が気になる時期です。

在宅ワークでは、エアコンだけでなく、パソコンやモニター、照明などの機器も長時間使用します。オフィスに出勤する場合と比べて自宅で過ごす時間が長い分、夏は電力消費が増えやすいのも特徴です。

とはいえ、電気代を抑えるために冷房を我慢するのはおすすめできません。大切なのは、室内の快適さを保ちながら、無駄な電力消費を減らすことです。

そこで今回は、在宅ワーカーが取り入れやすい夏の節電対策を、エアコンの使い方からデスクまわりの環境まで紹介します。まずは、毎日の使い方を少し見直すところから始めてみましょう。

エアコンの設定と使い方を見直す

夏の在宅ワークで電気代を左右しやすいのが、長時間使用するエアコンです。設定や運転方法を少し見直すだけでも、無駄な消費電力を抑えやすくなります。

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「室温28℃」は設定温度ではない

夏の省エネ対策では「28℃」という数字をよく目にしますが、これはエアコンの設定温度を必ず28℃にするという意味ではありません。

環境省は、夏の室温について28℃を目安としています。ただし、実際に快適に感じる温度は、湿度や風の有無、服装、住宅環境などによっても変わります。2026年度のクールビズでも、日々の気温や仕事環境などに応じて、健康を第一にエアコンの温度を柔軟に設定することが呼びかけられています。

そのため、「28℃に設定しなければならない」と考えるのではなく、室温や体感に合わせて、無理のない範囲で冷やしすぎを避けることがポイントです。

なお、環境省の資料では、冷房時の設定温度を1℃緩和した場合、消費電力量が約13%削減されるという試算が紹介されています。ただし、これは一定の条件に基づく目安であり、実際の削減量はエアコンの性能や外気温、住宅の断熱性などによって変わります。

フィルター掃除でエアコンの効率を保つ

エアコンを長時間使う夏は、フィルターの汚れも確認しておきたいポイントです。

フィルターにほこりがたまると、空気を取り込みにくくなり、エアコンの運転効率が低下する可能性があります。資源エネルギー庁では、フィルターを月1~2回清掃することを省エネ行動の一つとして紹介しています。また、目詰まりしたフィルターを清掃することで、年間31.95kWhの省エネ、約990円の節約になるという試算も掲載されています。

「2週間に1回」と頻度を固定するよりも、使用頻度や汚れ具合を確認しながら、定期的に掃除する習慣をつけるとよいでしょう。

また、室外機の周辺も確認しておきましょう。室外機の吸込口や吹出口を物でふさいでしまうと、運転効率が低下する可能性があります。日よけを設置する場合も、室外機を覆って風の流れを妨げないよう注意が必要です。

短時間の外出なら「つけっぱなし」が有効な場合も

「節電するなら、外出するたびにエアコンを切る」と考えがちですが、短時間の外出では必ずしもそうとは限りません。

エアコンは、設定温度に近づけるために室温を大きく変化させるときに、多くの電力を消費します。そのため、短時間の外出で何度も電源を入れたり切ったりすると、かえって消費電力が増える場合があります。

ダイキンの検証では、日中の30分程度の外出であれば、エアコンを切るよりもつけたままのほうが消費電力量が少なくなったという結果が出ています。ただし、外出時間や時間帯、外気温、日当たり、住宅の断熱性などによって結果は変わります。

そのため、「30分なら必ずつけっぱなしが得」と一律に考えるのではなく、外出時間やその日の気温などを考慮して使い分けることが大切です。

在宅ワーク中に短時間だけ席を離れる場合は、頻繁なオン・オフを繰り返すのではなく、自動運転を活用する方法も選択肢の一つです。

体感的な涼しさを工夫して冷やしすぎを防ぐ

エアコンの設定温度だけで涼しさを調整するのではなく、室内の風や日差しにも目を向けてみましょう。

扇風機やサーキュレーターを併用すると、室内の温度ムラを抑えやすくなります。冷房で冷やされた空気は下にたまりやすいため、エアコンの風向きを調整したり、サーキュレーターで空気を循環させたりすることで、冷房を効率よく使いやすくなります。

また、窓から入る日差しも室温上昇の一因です。遮熱カーテンやすだれ、ブラインドなどを活用して直射日光を遮ることで、室内に入り込む熱を抑えやすくなります。

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在宅ワーク中の「蒸れ」も見直してみる

在宅ワークでは、エアコンの設定だけでなく、デスクまわりの快適性にも目を向けてみましょう。

長時間椅子に座っていると、座面や背もたれに熱や湿気がこもり、不快感を覚えることがあります。特に夏場は、椅子の素材や構造によっては蒸れを感じやすく、「もう少し涼しくしたい」とエアコンの設定温度を下げたくなることもあるでしょう。

そこで見直したいのが、毎日使うオフィスチェアです。

メッシュ素材のチェアは、座面や背もたれに空気が通りやすい構造を採用したモデルが多く、夏場のデスクワークでも蒸れにくい環境をつくりやすいのが特徴です。一方、クッション性や質感を重視したファブリック・レザー系のチェアは、製品の構造や素材によっては熱や湿気がこもりやすく感じられる場合があります。

もちろん、座り心地やクッション性など、チェアを選ぶ際に重視したいポイントは人によって異なります。そのため、「夏はメッシュチェア」と決めつけるのではなく、通気性や座り心地、姿勢をサポートする機能などを総合的に確認することが大切です。

夏のデスクワークには通気性の高いチェアを

FlexiSpotでは、C7シリーズやC8、OC3など、メッシュ素材を採用したオフィスチェアを展開しています。

メッシュチェアを選ぶ際は、張地の通気性だけでなく、座面の形状や背もたれの構造、体に合ったサイズかどうかも確認しておきたいポイントです。

在宅ワークでは、オフィスチェアに毎日長時間座ることになります。エアコンの設定温度だけで快適さを調整するのではなく、椅子やデスクまわりの環境そのものを見直すことで、より過ごしやすい夏のワークスペースをつくりやすくなります。

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家電の使い方を見直して、さらに節電

エアコン以外にも、在宅ワーク中に見直せる節電ポイントがあります。

冷蔵庫や照明、パソコンなどは、一つひとつの消費電力がそれほど大きくなくても、毎日使い続けることで電力消費が積み重なります。まずは普段あまり意識していない家電から、使い方を見直してみましょう。

冷蔵庫は「詰め込みすぎ」に注意

冷蔵庫は基本的に24時間稼働しているため、家庭の中でも電力消費を意識したい家電の一つです。

食品を詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなり、庫内を効率よく冷やせなくなる場合があります。冷蔵室は食品を詰め込みすぎず、冷気が通るスペースを確保することを意識しましょう。

一方、冷凍室は食品同士が隙間なく入っているほうが、食品そのものが保冷材のような役割を果たしやすくなります。そのため、冷蔵室と冷凍室を同じ感覚で「なるべく空けておく」と考える必要はありません。

また、冷蔵庫の設定温度を季節に合わせて見直したり、熱い食品を十分に冷ましてから入れたりすることも、無駄な消費電力を抑える方法の一つです。

照明は「使っていない時間」を減らす

在宅ワークでは、仕事中にデスクライトや部屋の照明を長時間使うこともあります。

照明器具をLEDに切り替えると、白熱電球などと比べて消費電力を抑えやすくなります。また、日中に十分な自然光が入る部屋であれば、必要以上に照明をつけないことも節電につながります。

ただし、作業に必要な明るさまで落とす必要はありません。仕事をする場所は十分な明るさを確保しながら、使っていない場所の照明を消すなど、無理のない範囲で見直してみましょう。

パソコンやモニターも省電力設定を活用

在宅ワークでは、パソコンやモニターを朝から夕方までつけっぱなしにしていることも珍しくありません。

長時間席を離れるときは、パソコンのスリープ機能やモニターの自動オフ機能を活用しましょう。短時間の離席ならスリープ、仕事を終えて長時間使わない場合はシャットダウンするなど、状況に応じて使い分けると無駄な電力消費を抑えやすくなります。

また、外付けモニターやスピーカー、USBハブなど、普段あまり意識せず電源を入れている機器も一度確認してみましょう。

「仕事が終わったらパソコンの電源を切る」だけでなく、「使っていない機器の電源も切る」という習慣をつけると、デスクまわりの電力消費をまとめて見直せます。

まとめ|無理なく続けられる節電から始めよう

夏の在宅ワークでは、エアコンの使用時間が長くなり、電気代が気になりやすくなります。

だからといって、暑さを我慢して冷房の使用を控える必要はありません。大切なのは、エアコンを効率よく使いながら、室内の環境そのものを見直すことです。

設定温度を無理のない範囲で調整する、フィルターを定期的に掃除する、室外機の周辺を整理する、扇風機やサーキュレーターを併用するなど、エアコンまわりだけでもできることはあります。

さらに、照明やパソコン、モニターなどの使い方を見直したり、長時間座るオフィスチェアの通気性を確認したりすることも、夏の在宅ワーク環境を快適にする工夫の一つです。

節電は、一度にすべてを完璧に行う必要はありません。

まずは今日からできる小さなことを一つ取り入れ、無理なく続けていきましょう。快適さを保ちながら余分な電力消費を減らすことが、夏の在宅ワークを心地よく続けるためのポイントです。

よくある質問(FAQ)

エアコンの設定温度は28℃にすればいいですか?

「28℃」はエアコンの設定温度ではなく、室温の目安として示されているものです。快適に感じる温度は、湿度や風、服装、住宅環境などによっても異なります。数字だけにこだわらず、室温や体感に合わせて無理のない範囲で調整しましょう。

エアコンはつけっぱなしのほうが節電になりますか?

一概にはいえません。短時間の外出では、エアコンをつけたままにしたほうが消費電力量が少なくなる場合がありますが、外出時間や外気温、住宅環境などによって結果は変わります。短時間の離席では頻繁なオン・オフを避け、自動運転を活用する方法もあります。

夏の在宅ワークにメッシュチェアがおすすめなのはなぜですか?

メッシュ素材のチェアは、座面や背もたれに空気が通りやすい構造のものが多く、夏場のデスクワークでも蒸れにくい環境をつくりやすいのが特徴です。ただし、通気性だけでなく、座り心地や座面の形状、背もたれの構造なども含めて、自分に合ったチェアを選ぶことが大切です。