【プロが解説】オフィスチェアのカビ対策完全ガイド|原因・落とし方・予防法まで徹底解説

2026年6月23日

梅雨の時期や湿度の高い夏、あるいは結露が発生しやすい冬になると、「室内の湿気」が気になる方も多いのではないでしょうか。なかでも毎日長時間使用するオフィスチェアは、実はカビが発生しやすい家具のひとつです。「気づいたら座面に黒い斑点ができていた」、「椅子からカビ臭いニオイがする」、「掃除してもすぐに湿っぽく感じる」、このような症状が見られる場合は、早めの対策が欠かせません。

カビを放置すると、チェアの見た目や耐久性が損なわれるだけでなく、アレルギー症状や呼吸器への悪影響を引き起こす可能性もあります。

そこで本記事では、オフィスチェアにカビが発生する原因をはじめ、素材別の正しいカビの除去方法、さらに再発を防ぐための予防策まで詳しく解説します。大切なオフィスチェアを長く快適に使うために、ぜひ参考にしてください。

なぜオフィスチェアにカビが生える?主な3つの原因

効果的なカビ対策を行うためには、まず発生原因を知ることが大切です。一般的にカビは、以下の3つの条件がそろうと繁殖しやすくなります。

  • 温度:20〜30℃
  • 湿度:60%以上
  • 栄養源:皮脂やホコリなどの汚れ

実はオフィスチェアは、これらの条件がそろいやすい環境にあります。

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原因①:長時間の使用による湿気や汗の蓄積

人は座っているだけでも、背中や太もも、腰まわりから少しずつ汗や水分を放出しています。

特にファブリック素材やメッシュ素材のチェアは通気性に優れる一方で、汗や湿気が繰り返し付着することで、内部に湿気が残る場合があります。

長時間のデスクワークが続くと、座面や背もたれに湿気が蓄積し、カビが発生しやすい状態になってしまいます。

また、日本の蒸し暑い夏や、暖房によって室内外の温度差が大きくなる冬場は、カビの繁殖に適した環境が生まれやすいため注意が必要です。

原因②:皮脂やフケ、食べこぼしなどの汚れ

カビは湿気だけでなく、栄養源となる汚れも必要とします。

普段は気付きにくいものの、座面や背もたれには次のような汚れが少しずつ蓄積しています。

  • 皮脂
  • フケ
  • ホコリ
  • 飲み物の飛び散り
  • 食べこぼし

デスクで飲食をする機会が多い方ほど、知らないうちにカビが繁殖しやすい環境を作っている可能性があります。

原因③:換気不足による湿度の上昇

オフィスチェアが置かれている環境も、カビ発生に大きく関係しています。

デスクやチェアは壁際や部屋の隅に設置されることが多く、こうした場所は空気の流れが滞りやすい傾向があります。

さらに、気密性の高い住宅やオフィスでは換気が不足すると湿気がこもりやすく、室内湿度が60%を超えることも珍しくありません。

特に梅雨時期や雨の日が続く季節は、チェアの周辺に湿気が溜まりやすくなるため、定期的な換気や除湿対策が重要です。

【要注意】オフィスチェアに発生するカビの種類と放置するリスク

オフィスチェアに発生するカビは、主に「白カビ」と「黒カビ」の2種類です。

  • 白カビ: 白くふわふわしたホコリのような見た目が特徴です。比較的初期段階で発生することが多く、表面に付着しているケースが多いため、早めに対処すれば除去しやすいカビといえます。
  • 黒カビ: 黒い斑点状に広がるカビで、繊維の奥まで根を張っていることが少なくありません。見た目が悪いだけでなく、一度発生すると完全に除去するのが難しく、シミとして残る場合もあります。特にファブリックチェアやメッシュチェアでは注意が必要です。

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カビを放置するとどうなる?健康面への影響

カビが発生したチェアを使い続けると、胞子やカビ由来の物質が空気中に拡散し、健康に影響を及ぼす可能性があります。主なリスクとして挙げられるのは以下のような症状です。

  • アレルギー性鼻炎(くしゃみ・鼻水)
  • 咳や喉の違和感
  • 皮膚のかゆみや肌荒れ
  • 喘息症状の悪化
  • 不快なニオイによるストレスや集中力の低下

特に在宅ワークやオフィスワークで長時間チェアを使用する方は、快適な作業環境を維持するためにも、カビを見つけた段階で早めに対処することが大切です。

【素材別】オフィスチェアのカビの落とし方

オフィスチェアのカビ掃除で避けたいのが、いきなり濡れた雑巾で強く擦ることです。カビを周囲へ広げたり、繊維の奥へ押し込んでしまったりする原因になるため注意しましょう。素材によって適切なお手入れ方法が異なるため、チェアの材質に合わせて対処することが重要です。

①ファブリック(布製)チェアの場合

ファブリック素材は吸湿性が高く、オフィスチェアの中でも特にカビが発生しやすい素材です。

用意するもの

  • 消毒用エタノール(70〜80%程度)
  • 柔らかい布(乾いたクロス)
  • 使い古しの歯ブラシ
  • ゴム手袋
  • マスク
  • 酸素系漂白剤(必要に応じて)

手順

  • 換気を行う:窓を開けて空気を入れ替え、マスクと手袋を着用します。
  • 表面のカビやホコリを取り除く:歯ブラシなどでカビを軽く浮かせながら、掃除機で吸い取ります。強く擦ると繊維の奥に入り込むため注意してください。
  • 消毒用エタノールを吹き付ける:カビが発生している部分にエタノールを十分にスプレーします。
  • 布で叩くように拭き取る:清潔な布にエタノールを含ませ、カビ部分を軽く叩くように拭き取ります。
  • しっかり乾燥させる:風通しの良い場所で十分に乾燥させます。湿気が残ると再発の原因になります。

※黒カビのシミが残った場合:黒カビは除去できても、色素がシミとして残る場合があります。その場合は酸素系漂白剤を使用し、目立たない場所で色落ちテストを行ったうえで処理しましょう。処理後は水拭きと乾拭きを行い、しっかり乾燥させてください。

② メッシュチェアの場合

メッシュチェアは通気性に優れていますが、網目部分にホコリやカビが入り込みやすい特徴があります。

手順

  • ホコリやカビを取り除く:ブラシや歯ブラシを使い、メッシュ部分の汚れを浮かせながら掃除機で吸い取ります。
  • エタノールで除菌する:消毒用エタノールを吹き付け、乾いた布でやさしく拭き取ります。
  • 十分に乾燥させる:裏側のクッション材まで湿気が残らないよう、風通しの良い場所でしっかり乾燥させます。

③ 合成皮革(PUレザー)チェアの場合

合成皮革は比較的お手入れしやすい素材ですが、水分を放置すると劣化やカビの原因になります。

手順

  • 中性洗剤で汚れを落とす:ぬるま湯に薄めた中性洗剤を含ませた布を固く絞り、やさしく拭き取ります。
  • アルコールの使用可否を確認する:素材によってはアルコールで変色や劣化が起こる場合があります。必ず目立たない場所で試してから使用しましょう。
  • 乾拭きで仕上げる:最後に乾いた布で水分をしっかり拭き取り、完全に乾燥させます。

④ 本革チェアの場合

本革は高級感がある一方で、湿気やカビに弱いデリケートな素材です。誤ったお手入れは革を傷める原因になるため注意しましょう。

手順

  • 革専用クリーナーを使用する:市販のレザー用カビ取りクリーナーやレザークリーナーを使用します。
  • やさしく拭き取る:柔らかい布にクリーナーを少量付け、革を傷めないようやさしく拭き取ります。※アルコールや大量の水分はシミや硬化の原因となるため避けましょう。
  • レザークリームで保湿する:お手入れ後はレザークリームや保革オイルを薄く塗り、革の乾燥を防ぎます。

オフィスチェアのカビを防ぐために実践したい7つの対策

カビを取り除いた後は、再発を防ぐことが重要です。特別な道具を用意しなくても、日常的な習慣を少し見直すだけでカビの発生リスクを大幅に減らせます。ここでは、オフィスチェアを清潔に保つための予防策を7つ紹介します。

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洗えるチェアカバーや座布団を活用する

汗や皮脂が直接チェアに付着するのを防ぐために、取り外して洗えるチェアカバーや座布団を活用しましょう。定期的に洗濯することで、カビの原因となる汚れや湿気の蓄積を抑えられます。

離席時はチェアを少し引き出しておく

デスクにぴったり収納した状態では、座面周辺に湿気がこもりやすくなります。退勤時や長時間席を離れる際は、チェアを少し引き出して空気の通り道を作るのがおすすめです。

壁から適度に距離を取る

壁際は空気の流れが滞りやすく、湿気が溜まりやすい場所です。チェアやデスクは、できるだけ壁から10〜15cm程度離して設置するとよいでしょう。

室内の湿度を50%前後に保つ

カビは湿度60%以上で繁殖しやすくなります。湿度計を設置し、エアコンの除湿機能や除湿機を活用しながら、40〜55%程度を目安に管理しましょう。

定期的に除菌・メンテナンスを行う

月に1〜2回程度、素材に適した方法でチェアをお手入れすると、カビの発生予防につながります。消毒用エタノールを使用する場合は、必ず素材への影響を確認してから行いましょう。

換気や送風で空気を循環させる

室内の空気が滞ると湿気も溜まりやすくなります。窓を開けて換気を行ったり、サーキュレーターを活用したりして空気を循環させることで、カビの発生しにくい環境を作れます。

こまめに掃除機をかける

ホコリやフケ、食べかすなどはカビの栄養源になります。週に1回程度を目安に、座面や背もたれの隙間まで掃除機をかけて清潔な状態を保ちましょう。

まとめ|日頃のケアでオフィスチェアのカビを防ごう

オフィスチェアのカビは、一度広がってしまうと除去に手間がかかるため、日頃の予防が何より大切です。

今回紹介したポイントを振り返ると、

  • カビを見つけたら早めに対処する
  • 湿度を適切に管理する
  • 定期的に換気や掃除を行う
  • 素材に合った方法でメンテナンスする

といった基本的な対策が再発防止につながります。

毎日使うオフィスチェアだからこそ、清潔な状態を維持することで、より快適な作業環境を整えることができます。

ぜひこの機会に、お使いのチェアの状態や室内環境をチェックしてみてください。

よくある質問(FAQ)

オフィスチェアにカビが生えたら買い替えたほうがいいですか?

必ずしも買い替える必要はありません。カビが表面に発生している程度であれば、消毒用エタノールや専用クリーナーを使って除去できる場合があります。

ただし、黒カビが内部まで広がっている場合や、カビ臭さが取れない場合は、衛生面や健康面を考慮して買い替えを検討するのがおすすめです。

メッシュチェアはカビが生えにくいですか?

メッシュチェアは通気性に優れているため、ファブリック素材に比べると湿気がこもりにくく、比較的カビが発生しにくい傾向があります。

ただし、ホコリや皮脂が蓄積するとカビの原因になるため、定期的な掃除や換気は必要です。

オフィスチェアにカビが生えやすい季節はいつですか?

特に梅雨から夏にかけての高温多湿な時期は、カビが発生しやすくなります。

また、冬場でも結露によって室内の湿度が高くなると、オフィスチェアにカビが生えることがあります。季節を問わず、湿度管理と換気を意識することが大切です。